BRANDING LOGIC

私が考える「ブランディング」。

「ブランディング」という言葉は、すでに経営用語としてお馴染みな言葉となりました。
「Brand - ブランド -」と「 ing」がくっついたこの「ブランディング」という言葉。
何となく「ブランドを作る」ことのように思われがちなこの言葉。
数多いブランディングの書籍を見てもいろんな見方があるようです。

私は「ブランディング」について、多くの書籍を読み、実体験も合わせて研究をしてきました。
異なる様々な「ブランディング論」に惑わされることなく、
自身の論理と実証をもとに「私が考えるブランディング」というカタチを創り上げていったのです。

私がそうであったように、いろんな「ブランディング思想」を学ぶことも価値があります。
その中にあなたの心に最もフィットする「ブランディング」の姿と、
それを創り上げる方法が明確になるのだと私は思います。

マーケティングとは全く異なるモノ。それがブランディング。

クライアントと話をすると意外と多いのが
「マーケティングとブランディングは同じようなものだ」と考えている経営者が多いということ。

上の図に「マーケティング」「広告・宣伝」「ブランディング」の種類分けを表示しましたが、
見てもらうとわかるように「全く異なるアプローチ」だと言えます。

一般論ですが、「売れないもの」が売れるようになる過程で、
この3種類は全て必要です。

全てが同時に創られれば、それは全く問題ないのですが
もし段階を踏んで創り上げていくのだとすれば「順番」が大事です。

もし「ブランディング」をせずに広告をバンバン打っていくとすればどうなるか。

価値がイメージとして伝わっていないのに広告費を使って宣伝をしても
スルーされる回数を増やすだけです。

広告というのは必ず一定の「見込み客」にはその情報が届きます。
(届かない広告は意味がありません)

しかし、その届いた情報に価値を感じる人がいなければ
E-mailアドレスやコンタクトフォームがあっても
誰もアクセスしてこないでしょう。
すなわち、それは広告費の無駄を意味します。

マーケティングも同じです。
ブランディングされていない商品の良さを広げようとしても
たまたまそんな商品を欲していた人にしかヒットしません。
それがどんなに素晴らしい商品かということに関心を抱かせるということ以前の問題なのです。

したがって、私たちは「売れていないもの」を「ヒット商品」に仕上げていく過程で
最初に取り組むのは「ブランディング」です。

ブランディングを仕上げた上で、マーケティング戦略を実践し、
その方法の一つとして広告宣伝を施すのです。

つまり、市場を作り、広げ、認知度向上を計るのがマーケティング。
そしてそれらの価値イメージをアップさせるのがブランディング。成果の基準としては「見込み客が勝手に、それは素晴らしい商品だと感じること」になります。
それを導き出す方法は山ほどありますが、商品の質や価値力、価格帯などによっても変わってきます。
まさにそこがブランディングのスペシャリティーな部分なのです。

ブランディングの目的。

特にONEDAYコンサルを行なっている時にクライアントによく聞かれること。
それは「ブランディングって一言で言うと何なのですか」という質問です。

起業塾やセミナーでも同じような質問を受けることが多く、
私はそんな時や、ブランディングの目的を伝える時などに私はいつもこう言っています。

「売り込まなくても売れる信用力を、直感的にイメージさせること」。

マーケティングも広告・宣伝も、早い話が「売り込み作業」です。
これだけ情報化時代になってくるとそれも必要なことはわかります。
しかし「見つけてもらう」という結果を逆算したマーケティングが現代の超情報化時代に必要で、
そのためには「直感的に魅せる」チカラがなくてはスクロールされてしまう。

つまり、一瞬の直感がその商品を「好き・嫌い・何とも思わない」と情報整理してしまうのです。
その後の行動は単純です。

「好き」は脳にインプットされて興味を持ちます。
「嫌い」は避けます。
「何とも思わない」はスルーされて忘れられます。

ブランディングの目的を果たせない商品のスルーは一瞬なのです。

ビルド ブランディング 5つの工程

ブランドを創る上で、その商品(または店舗や業態)のブランド・コンセプトを明確にする必要があります。
ブランドコンセプトとは、つまり「その商品が提供できる心理的な心地よさ」のことであり、
それをどのように提供したいか。提供できるかによって決めていくのです。

「心理的心地よさ」とは、便利さ・早さ・安さ・大きさなどの「物理的心地よさ」とは異なるものです。
例えば「安い」というような物理的心地よさは、「安いものがこんなにたくさんある」というような
「心理的心地よさ」を提供するための一手段なのです。

それが決まれば、次はそれらが理想的なレベルで実現できたときのことを想像してみましょう。
そうすればその商品が社会に対してどのような貢献ができるのかという存在意義が見えてきます。

そしてこの5つの工程に沿ってブランド戦略を構築していくのです。
ただ単にビジュアルを創りこむだけではなく、「その意図」「その戦略」こそが
ブランディングを推進していく上で重要なのです。

ブランディングはSNSや広告だけでは創れない。

ブランドを「魅せる」カタチが創り上がってきたら、次はそれを告知することが必要になります。
最も好ましい方法は、実際に利用した人や購入した人がクチコミ・レビューでブランドの良さを広めてくれることですが、クチコミはこちらからコントロールすることができません。
強いブランドに「クチコミ」は効果絶大であり、逆に強いブランドには「良いクチコミ」が大きな後押しになっています。

しかしコントロール不能なものに期待だけしていても結果は導き出せないので、そう考えると広告が重要なのかと感じてきます。
確かに広告は「売れる」ために必要な手段です。

しかし「ブランディング戦略」を進める上で、広告ではブランドはつくれないのです。

ブランディングされた商品の魅力を広める手段はPRが基本です。
PRはブランド自身が費用を支払うのではなく、メディア側が自主的に取り上げるもの。
だから広告とは異なり「客観的」なものなのです。

そのためにそれを見た人はその内容を信頼します。SNSなどで投稿記事と広告とでは「いいね」の数とは別に共感度が異なることでもおわかりでしょう。

そのブランド価値を知ってもらう → 広告
信頼性をプラスする → SNS

ブランドを訴求するために、複数のメディアを交差させる。
つまりメディアミックスを施すことが方法論として有効的なのです。

直感で「伝わる価値」を創り上げる。

私は「ブランディング=デザイン」だとは思いません。
もちろんデザイン力は重要です。
しかしデザインはブランディングを創る上での「ツールのひとつ」でしかない。

何をどう伝えるのか。
どんな心理的心地よさを感じてもらうのか。
しかもほんの数秒で。

その結果を実現するために最も重要なのは「戦略」です。
意図してその結果を得るという思考そのものです。

それが組み立てられればあとはそれをどう「魅せるか」。
という方法論に進んでいきます。

しかし現代のブランディングは「デザイン」に目を向けられ過ぎています。
デザイン会社がブランディングを構築できるか。
それは難しいでしょう。
何故ならば、ブランディングとは戦略性が強いノウハウだからです。

私たちはブランディングを研究してきました。
その中で必要だったデザイン力を強化して、いくつもの商品や店舗をブランディングしてきました。
その戦略的思考とノウハウをぜひお試しください。